雲海の麓 大江の才の神の藤






via 食の京都・福米 http://bit.ly/30a3DYDw

才ノ神の藤は、京都府福知山市大江町南有路にある自然に自生したやまふじです。
 藤の樹齢は推定2000年と伝えられ、京都府の天然記念物に指定されています。才ノ神の藤は、以前は周囲約7.9m、樹齢2000年を越えるという欅(けやき)の巨木にからまって、根元より幹周り1mを越える6本の藤が立ち上がっていました。 
 欅と藤は樹齢を同じくし、欅は「御神木」として、また、藤は枝を折ると「腹痛の神罰有り」として、ともに大切にされてきました。しかし、残念なことに、欅の大木は幾度かの落雷のため、枝は折れ幹は裂け、樹幹のごく一部と一本の太い下枝を残すのみとなっていました。そして、わずかに残った1本の太い下枝も、平成25年の空梅雨で、とうとう枯れてしまいました。かつての欅の面影を留めるものがなくなり、とても残念に思います。
才ノ神の藤は、自然に自生した「ヤマフジ」です。ノダフジの蔓が右巻きなのに対して、ヤマフジの蔓は左巻きです。また、花穂は短く、花穂の長い「ノダフジ」のような華やかさはありません。ノダフジの藤棚は、よく見かけますが、このような大きな「ヤマフジ」はとてもめずらしく貴重です。ケヤキに巻きついた藤の古木は、長い年月をかけて自然の営みが創り出した貴重な自然遺産です。 
 約30m四方に広がる広い藤棚の下にいると、 2000年の悠久のときの流れを経て、現在も脈々といのちを育む大自然の躍動と、藤のいのちの鼓動が聞こえてきます。

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